221229-230101

「城下街警備日誌」を名乗っているのに全く日誌らしくないので、せめて日誌の体裁をとることにした。

 

 

221229

 試写が必要な作品が溜まっていたので、23:00出勤にしてもらった。昨日『ケイコ 目を澄ませて』を観たら東東京映画だったので、荒川あたりをお散歩することにした。東京都現代美術館から出発して川沿いの団地を見ながら散歩し、小林坩堝の詩集『小松川叙景』に出てくる公園を通り、荒川沿いを堀切ジャンクションまで歩いた。すごく天気が良くて、冬なのに暖かかった。

団地の大きなマンション

団地の大きなマンション

川面に映る団地の大きなマンション

 川沿いにこんな建物がたくさん並んでいた。この建物に人間が詰まっていると考えると、人間ってちょっと多すぎるよなあ、という気分になる。川沿いの団地を抜けると、大きな池があった。

大きな池に鴨がいる

 この写真にはそんなに写っていないけど、鴨がいっぱいいたので、鴨川と呼ぶことにした。ここまで歩いて2時間くらい。ひと休みしたくなり、ジョナサンに入った。知らない地域のファミレスに入るのは楽しい。年末だからか、家族づれが目立った。

緑茶とあんみつ

 確か600円ぐらい。

 ジョナサンを出て、『小松川叙景』で知った、基準値のうん千倍の六価クロムが出てくる土地の上に盛土して作った公園へ向かった。

大きな上に橋が2つ架かっている。両岸にマンションがある。青空にぽつんと雲が浮かんでいる。

 ぽつんと浮かんでいる雲が、空を泳いでるみたいでかわいかった。マンションのおうちへ帰っているみたい。もしくは小松川公園に向かっているみたい。私と一緒。

広い芝生の公園。西日が射している。

 お父さんに野球を教わっている少年が結構目立った。どの2人も真剣だった。私はボールと野球少年たちの間を縫って、荒川へ抜けた。

荒川沿いのサイクリングロードを走る3台の自転車。

 サイクリングをしている人たちがいっぱいいた。川向こうに並行して走っている道路が白くてまっすぐでかっこいいし、川の色が良い色あいで、道路の白に似合っている。川のこちら側は枯れ草の背が高くてすごい。西日が綺麗。

橋の下が、土のグラウンドになっている。

 こことか、なんでもない場所なのに、映画のロケ地っぽさがある。川がある方角以外にも、眺めのいいところがたくさんある。マンションとマンションをつなぐ渡り廊下に西日が射して綺麗だった。でかい構造物に影ができると、やっぱり面白い。撮りたくなる。

マンションとマンションを繋ぐ渡り廊下に、西日が射している。
左右の大きな橋が、奥に向かって伸びている。

 荒川沿いを小松川から堀切まで、多分2時間くらいかけて歩いた。ゆっくり日が暮れていった。

土手越しに建物が並んでいる。
土手越しに建物と東京スカイツリーが並んでいる。
背の高い枯れ草。上から三分の一の高さには西日が当たっている。
橋を支えるコンクリートに、落書きがされている。
荒川河川敷で、1人の人物が走っている。

 ちょっと疲れた。

 堀切あたりについたので、荒川を橋で渡った。ものすごく広かった。橋を渡っている途中、川にざぶざぶ入っていく人がいた。養殖でもしているんだろうか。

大きな川の中へ入っていく人物。
大きな川。
川の上に高速道路が通っている。

 堀切でもファミレスに入った。今度はココスで、700円くらいのカルボナーラにした。美味しかった。ファミレスを出て住宅街に入った。下町の雰囲気が残っていた。ねこもいた。首輪をつけて、まるまる太っていた。

住宅街に猫がいる。

 堀切も歩きたかった。機会を譲りたい。

 

 

221231

 珈琲屋から職場に届いた珈琲のお歳暮が、各曜日ごとをテーマにしたものだったので、MONDAYブレンドを貰った。

 定時が23:30なので、何がなんでもそれまでには帰るぞという気持ちで仕事を終わらせた。年越しの瞬間は絶対に城で迎えるんだ、と数日前から同僚たちに言って回っていた。23:45、無事帰宅。

とろろとかき揚げがのった蕎麦。

 スーパーの蕎麦、弁当屋で半額になっていたかき揚げ、家にあったとろろで簡単に蕎麦を作った。つゆは、水に醤油と白だしを適当に入れたらそれっぽくなった。さあ食べよう、とお椀を持って座ったら0:00になった。スロースターター・ギリギリ人間の私らしいので、よしとする。

 

 

230101

 本日も仕事。MONDAYブレンドで、おれの心のマンデーをやった。本当は日曜日だが、新たな区切りを迎えた気持ちで出勤するので、マンデーと言っていいのである。MONDAYブレンドは、スッキリと澄んだ味わいで美味しかった。

灰皿、マグカップ、インスタント珈琲の袋が並べて置いてある。手前に煙草を持つ手。

 年末年始も連絡がつながってしまう、業界最下流の川下にいるみなさんに、仲間意識を感じる。「明けましておめでとうございます」を言わなかったし、向こうも言ってこなかった。